事故進展解析コードによるFP 分布の解析結果

MAAP コード及びSAMPSON コードにより、RPV 内、PCV 内及び原子炉建屋内等のFP 分布を評価した。代表的なFP 核種であるCs 及びSr の分布の解析結果を 表1にまとめる。両コードの解析結果に大きな不確かさがある理由は、FP 評価モデルの相違や評価モデルで考慮するFP 核種の化学形態が異なることによるものである。

表1 FP (Cs 及びSr) 分布の解析結果(事故後6 日時点での沈着量) [単位:kg]
領域 1号機 2号機 3号機
Cs Sr Cs Sr Cs Sr
RPV内 10~90 0.4~0.7 20~150 13~33 38~110 11~46
D/W内壁 6~29 0.2~0.3 約0.9 0.2~0.4 0.1未満?1 0.1未満
S/P水中 26~74 0.4~2 27~130 3~4 57~140 1~6
環境放出 0.1未満~4 0.1未満 0.1未満~6 0.1未満~0.4 0.1未満~4 0.1未満

[データの出典: IRID 平成27年度研究開発成果「事故進展解析及び実機データ等による炉内状況把握の高度化」完了報告, シートNo. 42,43,44